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当事務所に時効援用のご依頼をいただいたお客様から住宅ローンの審査に通ったご報告をいただきました

2022/06/19
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2年前に当事務所に時効援用のご依頼をいただき、借金問題の解決をさせたお客様から「十八親和銀行の住宅ローンの審査に通り、昨年の12月に住居の引き渡しまで終えることができました!!」とのご報告をいただきました。

 

◎借金の時効援用日記 令和4年2月23日【泉南行政書士事務所】

 

住宅ローンを踏まえた解決策を教えてほしい!

数年前に夫婦で携帯を契約しようとしたところ、旦那様名義で審査に通らなくて契約できずに帰ったことがあったとのことでした。

 

心当たりがあるのが、旦那様の弟様とは金銭トラブルがあり、現在は音信不通となっているとのことでした。

・旦那様のクレジットカードが盗まれて上限まで使用された

・弟様の借金返済の手助けの為、旦那様がアコムとプロミスから借入(完済、解約済み)

・弟様の友人が「金を返せ!」と旦那様の勤務地に来たり電話の嫌がらせがあった(保証人ではない)

・旦那様の私物が盗まれ、転売されたり、免許証が無くなることが何度かあった

といったゴタゴタがあり、本来であれば支払の義務は無い弟様の借金を肩代わりしましたが、現在は音信不通、連絡を取らないことを前提に奥様と結婚したため、現在は弟様とのトラブルは無いとのことでした。

 

そこで、信用情報(JICC)を開示したところ、約7年滞納している事故歴(いわゆるブラックリスト)が載っていたとのことでした。

その時点で債権者に「身に覚えがない」と電話で問い合わせたところ、名前、住所などで調べてもらったのですが特定できず、店舗へ行くように言われたとのことでした。

そして言われたとおりに店舗に行くと、結局特定ができず、また電話問合せするように言われ、電話問合せをすると、今度は店舗から電話問合せするように指示され、結局は店舗から電話を架けても特定できず、市役所から住所歴の書類(戸籍の附票)を取ってくるように言われたとのことでした。

 

そこで、信用情報(JICC)を再度開示し、調査依頼を出したとのことでした。

その結果、信用情報機関(JICC)から債権者に問い合わせするようにとの書類が来たとのことでした。

 

債権者には今まで住民票登録をした住所を全て伝えて、苗字も旧漢字等も含めて全部調べた結果分からなかった為意味がないと判断し、そもそも、5年以上経過しているので時効援用が可能なのではないかと考えたとのことでした。

 

5年以上放置の借金は「時効援用」をすることで消滅します

消費者金融や信販会社、携帯会社の借金であれば、

①5年以上払っていない

②5年以上債権者と話し合いをしていない

③10年以上裁判を起こされていなかった

以上の条件が揃っていれば時効期間は満了していますで、あとは債権者に対して「時効援用」をすることで借金は消滅しますので、今後請求をされることも、裁判を起こされたり給料の差し押さえなどのリスクも無くなります。

そして、JICCに登録されている情報に関しては、時効援用後抹消されて綺麗な状態になります。

ちなみに今回はJICCとCICの両方に登録されている債権者だったのですが、CICに登録されている情報に関しては、JICCと同様にすぐに抹消されるケースと、完済した人と同じように「過去に滞納をしたけれども完了している」いわゆるグレーな情報となり5年後に抹消されるケースと2種類があります。

 

JICCの開示結果を持って債権者と話をしようともしたのですが、下手に動くと時効の中断になり、そこから5年間は時効援用で解決ができなくなりかねないのでしていないとのことでした。

 

そこで、住宅ローンを踏まえた上で行動したいため専門家の助言をいただきたいとのことで、ご相談メールをいただきました。

お客様の希望

お客様のご希望は、

①信用情報から記録を消して欲しい

②時効援用をして問題解決したい

③なるべく早く新築購入を検討したい

④インターネットではいろんな情報がありすぎて何が真実か分かりかねるため、お力添え頂きたい

とのことでした。

 

時効援用後、信用情報から記録は消してもらえるのか?

時効援用後、信用情報に5年間過去に延滞があった情報を残すことの違法性が争われた裁判(東京地方裁判所判決:平成28年6月8日)がありました。

そこでは、5年間情報を残すことに違法性があるケースと無いケースを「個人情報の取扱いに関する約款」で、本人が信用情報機関に延滞情報を「契約終了から5年間登録」することに同意している場合は、過去に滞納はしたけれども完了している、いわゆるグレーな情報(払って解決をさせた人と同じ扱い)を5年間残しても違法性はないとの一線を引いて判断をする判決が出されました。

 

ご相談をいただいた段階ではどちらに該当するものか判断できる情報はなかったのですが、結論としては5年間グレーな情報が残されても違法性のないものでしたので、残念ながら、時効援用後、信用情報から記録が消してもらえるものではございませんでした。

 

ただ、放置をしていても解決のできるものではございませんので、払うのか、時効援用をするのか、どちらかでいつかは必ず解決をさせないといけないときが来ることは明白であることをお伝えいたしました。

 

1日でも早い解決をしたいのであれば、1日でも早く決断をして実行することがポイントとなります。

お客様からの質問

お客様からのご質問は、

①本件の時効援用は可能か?

②旦那の信用情報に記載があるということは、弟の保証人ということか?

③弟の保証人だとするならば、なぜ債権者に照会をしてもヒットしないのか?(保証人であったとするのであれば、契約当時の住所で照会済み)

④債権者から契約書の写しなどを取り寄せる必用はあるか?

⑤CICは基本5年は援用しても情報が残るとネット検索にて分かったが、そうなると新築ローンは組めないか?

⑥新築ローンが組みたいが、時効援用をした後も可能な方法はあるか?

⑦アコムとプロミスの完済、解約歴は5年経たないと消えないか?

とのことでした。

 

回答

①信用情報(JICC)の情報では、約7年間払っていない延滞中の情報となっておりました。

お客様のご記憶では、一度も話し合いも裁判も起こされていなかったとのことでしたので、あとは債権者に対して時効援用をすることで借金は時効消滅します。

 

②弟様の保証人か?との点は、信用情報(JICC)の記載が正しければ保証人ではないことをお伝えいたしました。

 

③ご主人様は身に覚えがないとのことでしたので、身分証明書の悪用等による「なりすまし契約」である可能性を指摘いたしました。

このような「なりすまし契約」の場合、身分証明書の管理責任等が問われ「ご主人様に弁済の義務がある」となるのが現時点での実務の現場での取扱いになります(ご主人様は悪用者に対して請求ができます)。

後日、CICを開示したところ、ご主人様の免許証番号で滋賀県で契約をされていたものであることが判明いたしました。

ご主人様の住まいはずっと九州で、滋賀県には行ったことすら無いとのことでしたので、おそらく、免許証を悪用されたものと推定されます。

それで債権者に照会をしてもヒットしなかったということだと思われます。

 

④時効援用のご依頼をいただくのに、債権者から契約書の写しなどを取り寄せる必用はありません。

 

⑤新築ローンを組む上で、時効援用をしても払った人と同じようにグレーな情報が5年間残るものでしたので、信用情報がローン審査の足を引っ張ることはお伝えいたしました。

ただ、住宅ローンの審査は、信用情報以外にも、勤続年数や収入、担保や頭金なども審査の対象となるので、頭金なども検討した方が良いことをアドバイスいたしました。

 

⑥アコムとプロミスの情報は完済から5年経たないと消えませんが、綺麗な完済情報だったので審査の足を引っ張るものではありませんでした。

時効援用のご依頼をいただき、借金は消滅しました

時効援用と信用情報に強く、時効援用後のアフターフォローも丁寧なので、当事務所に時効援用の依頼をしたいとのことでした。

ご主人様の職業柄、出張や連絡の取れない時期も多々あるとのことでしたので、援用権者であるご主人様から時効援用のご依頼はいただきますが、その後の連絡窓口は奥様で進めることをご提案いたしました。

 

その場合、ご主人様にしていただくことは、

①本人確認、意思確認(電話で5分程度)

②今後の連絡窓口は奥様で進めることと、行政書士が業務上知り得た事実については奥様に全て話をしてもよいという承諾

③署名捺印

この3つをご主人様にしていただければ、その後は事実上、行政書士と奥様で時効援用の手続きを進めることが可能です。

 

時効援用後にCICを開示したら「完了」となっていました

時効援用により、延滞中であったクレジット情報はいわゆる「ブラック」から「グレー」な情報になりました。

この信用情報の確認のご報告をいただいく1カ月ほど前にも、1件グレーな情報が残っている方で住宅ローンの審査に通ったご報告をいただいておりましたので、そのことと、今後のアドバイスを何点かさせていただきました。

 

住宅ローンの審査に通ったご報告のメールをいただきました

「住宅ローンですが、事前審査の後、本審査に通り、昨年の12月に引き渡しまで終えることができました。時効援用や疑問点解消などお力添えを頂き本当にありがとうございます!!ダメ元で出したので、事前審査に通って本審査に落ちるとかありえる?(かなり稀)とヒヤヒヤでしたが、問題なく終わり幸せです。事前審査ではハウスメーカーさんに全てを話し、いろいろと担当さんにも事前連携していただきました。ずっと後ろめたい気持ちであった主人もスッキリし、色々な問題も解決、前向きな話ができるようになりました。住宅ローンが私たち夫婦にとって、良いきっかけになりました。ありがとうございます!!!」とのメールを本日いただきました。

 

私の知識と経験が依頼者のお役に立てることができ、今まで必死に頑張ってきた甲斐があったということでうれしく思っています。

今後とも依頼者のお役に立てるように頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

▼まとめ

長年放置されてきた借金問題もいつかは解決をさせないといけないときが来ます。

解決の方法は、払うのか、時効援用をするのか、自己破産など法的整理をするのか?

借金の時効援用専門の泉南行政書士事務所では、相談は無料、追加費用は無しの安心価格、時効援用1案件26,400円(税込)で解決します。

 

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