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5年前のアコム(ACマスターカード)の請求が来たとのことで時効援用のご依頼をいただき、その後信用情報(JICCとCIC)を開示した結果...

2023/11/15
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アコムから5年前のACマスターカードの請求が来たとのことでご相談をいただきました。

 

◎借金の時効援用日記 令和4年12月4日~令和5年1月16日【泉南行政書士事務所】

 

消費者金融や信販会社の借金の時効期間は5年です

アコムからは封書やハガキでACマスターカードの請求が来ているのですが、アメリカンエキスプレス(アメックス)からは名字が変わって以来、請求は来なくなったとのことでした。

ただ、1年前と2年前にCICを開示したところ、アコム(キャッシングとショッピングの2債権)とアメックスの延滞情報(いわゆるブラックリスト)が載っていたとのことでした。

 

アコムやアメックスなど、消費者金融や信販会社の借金であれば、

①5年以上払っていない

②5年以上債権者と話し合いをしていない

③直近の10年間で裁判を起こされていなかった(判決の出る前であれば間に合います)

以上の条件がそろっていれば、後は各債権者に対して「時効援用」をすることで借金は消滅しますので、今後請求をされることも、裁判を起こされたり給料の差し押さえなどのリスクも無くなります。

 

アコムの手紙やCICの開示結果から時効起算点を読み解くと...

アコムから送られてきた封書やハガキに記載されていた「返済期日」の日付は「平成29年12月1●日」となっており、仮にその記載が正しいとすれば、一度返済ができなくなって、その後、一部弁済や分割和解、裁判がなければ、あと10日ほどで時効期間の5年を経過するということになります。

アコムの手紙の特徴ですが「基本契約日」の記載がある方は、分割和解や裁判が無いのに対し、分割和解や裁判があった方の場合は「示談締結日」と記載されているという特徴があります。

このお客様の場合は「基本契約日」の記載があったので、内容証明郵便による催告書が時効期間完成直前の6ヶ月間に送られて来ず、あと10日ほどの間に裁判を起こされなかった場合は時効援用をすればアコム(ACマスターカード)の借金は時効消滅することになります。

現在まで内容証明郵便による催告書は送られて来ていないとのことでしたので、あと10日ほど待って、何もなければ時効援用通知書をアコムに送ってほしいとのことでした。

 

CICの開示書で読み解く場合「次回支払予定日」がアコムの手紙で言う「返済期日」となります。

ところが、CICのアメックスの情報では、次回支払予定日の欄が空欄となっておりました。

ただ、異動発生日が5年と2ヶ月前のものであり、CICで異動情報が登録されるには、3ヶ月以上連続での延滞等があった場合ということになりますので、一度返済ができなくなって、その後、一部弁済や分割和解、裁判がなく、6ヶ月ほど前に内容証明郵便による催告書が届いていなければ、こちらはすでに時効期間が経過しているということになります。

アコムとアメックスに時効援用をした結果

アメックスはすぐに、アコムは10日ほど待ってから時効援用通知書を送達いたしました。

 

■令和5年1月6日(JICC開示結果着)

JICCとCICの開示申込をしたところ、JICCの開示結果が先に届いたとのことでご連絡をいただきました。

すると、時効援用の結果アメックスの情報は消えていたのに対し、アコムはファイルDの情報(キャッシング)は消えて、ファイルM(ショッピング)が延滞中の情報のままだったとのことでした。

信用情報に時効援用の結果が反映されるタイミングは、債権者の事務処理のスピード(信用情報機関への報告)と、信用情報機関の情報更新のタイミング(JICCは1週間に1回、CICは1ヶ月に1回)となります。

ただ、アコムが時効援用通知を受け取ったのが12月中旬で、その後、年末年始を挟んでいるので、アコムの事務処理が通常より遅れることは予想できる話なのですが、片方だけ消えて片方だけ残っているというのは、これまで時効援用を3,000件以上行ってきた私も正直なところ気持ちの悪いものでした。

誤情報の可能性と、開示のタイミングが早かった可能性の両方があり、誤情報であれば消してもらう必要がありますので、CICの開示結果が届いてから対応策を講じることにいたしました。

 

■令和5年1月16日(JICC再開示結果着)

CICの開示結果は、時効援用をする前には載っていたアコムの情報が2債権とも消えていて、アメックスの過去に滞納はあったけれども完了しているグレーな情報のみとなっていたとのことでした。

そして、JICCは1週間あけてもう一度開示したところ、アコムのファイルM(ショッピング)の情報も消えて無くなっていたとのことでした。

おそらく、開示のタイミングが1週間早かったということが原因であったと思われます。

 

▼まとめ

長年放置されてきた借金問題もいつかは解決をさせないといけないときが来ます。

解決の方法は、払うのか、時効援用をするのか、自己破産など法的整理をするのか?

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