「このままでは住宅ローンが組めない」とお悩みの方から時効援用のご依頼をいただきました
住宅ローンの仮審査において信用情報の延滞情報(いわゆるブラックリスト)で引っかかってしまったので、CICを開示してみたところ、新生パーソナルローンで長期延滞中の情報があったとのことでした。
◎借金の時効援用日記 令和7年4月24日【泉南行政書士事務所】
▼このままでは住宅ローンが組めない!
CICの開示結果は、新生パーソナルローンの情報以外はきれいな情報のみでした。
ただ、契約日や貸付日の記載と長期延滞の情報は記載されているものの、いつから滞納をしているのかという正確な日付や、それを推定する指標になる日付なども無記載の空欄だらけのクレジット情報でした。
そのような場合、新生パーソナルローンは、JICCとCICに情報を登録していますので、JICCも開示すれば正確な日付が確認できる可能性があります。
貸付日が平成9年だったのですが、当時は「シンキ」という会社名で「ノーローン」というブランド名で、最初の1週間は無利息という、当時としては画期的な事業展開をしている消費者金融であったことを説明したところ、ノーローンで10万円を借りて、親に名義貸しをしたことがあったことを思い出されました。
ノーローンなど、消費者金融の借金であれば、
①5年以上払っていない
②5年以上債権者と話し合いをしていない
③直近の10年間は裁判を起こされていなかった(判決などの出る前であればまだ間に合います)
以上の条件がそろっていれば、現在の債権者(新生パーソナルローン)に対して「消滅時効の援用」をすることで借金は時効消滅しますので、今後請求をされることも、裁判を起こされたり給料の差し押さえなどのリスクも消えて無くなります。
そして、このお客様の場合、時効援用後、CICの新生パーソナルローンのクレジット情報が抹消されないと違法性のあるものでした。
ですので、時効援用をしたら新生パーソナルローンのクレジット情報が消えて無くなりますので、CICのクレジット情報はきれいな情報のみとなります。
ですが、お客様は別の事務所にも相談をしており、そちらでは「CICの情報は5年間残る」と説明を受けたとのことでした。
確かに、時効援用後のCICの情報は、時効援用後すぐに消さないと違法性のあるものと、5年間残しても違法性の無いものと2種類あります。
なぜ、わざわざ反対の説明をされたのか理由はわかりませんが、時効援用後にCICを開示すれば、新生パーソナルローンの情報が消えて無くなっていることが確認できると思われます。
※最後まで読み進んでいただきましたら、時効援用後に信用情報に5年間情報を残すことの違法性が争われた裁判事例(東京地方裁判所判決:平成28年6月8日)の解説ページにリンクしたボタンがありますので、詳しく知りたい方はそちらもご覧ください。
お客様にはJICCも開示することをお薦めしたのですが、CICに載っていた新生パーソナルローンの情報から、親御様はおそらく一度も返済をしていないのではないか?とのことでした。
そのように決めつけることができる訳ではないのですが、もしそうであれば約28年払っていないということになります。
もしその後、請求や裁判があったとすれば、名義人宛に書面が届くことになります。
ノーローンで借りた当初は大阪にお住まいだったとのことですが、その後、結婚をして関東に引っ越したとのことでした。
ただ、住民票はきっちりと移していたとのことですので、もし裁判を起こされているのであれば、親御様ではなく、名義人である今回のお客様のご自宅に裁判所からの通知が届くということになります。
ですが、そのようなことは一度もなかったとのことですので、お話の通りであれば裁判も起こされていないということになります。
▼住宅ローン審査の前に一度信用情報を開示することをお薦めします
状況的には新生パーソナルローンに時効援用をすることで借金とCICに載っている新生パーソナルローンのクレジット情報は消滅するということになります。
それでは、このお客様がこのあと新生パーソナルローンに時効援用をすれば住宅ローンの審査に通るのか?という点ですが、住宅ローンの審査をする前に信用情報を開示するのが理想的でした。
まず、現在仮審査中の住宅ローンですが、すでに新生パーソナルローンの事故情報を見られてしまっています。
もし、住宅ローンの審査をする前に信用情報を開示して、時効で新生パーソナルローンの情報を消してから住宅ローンの審査を受けていれば、信用情報にはきれいな情報しか載っていませんので、信用情報がローン審査の足を引っ張ることはありませんでした。
では、また別の銀行等でローン審査を受けた場合ですが、新生パーソナルローンの情報が時効援用で消えて無くなったことで、クレジット情報は完全にきれいな状態となっています。
ところが「申込情報」の欄に、前回のローン審査で信用情報をチェックした記録が6ヶ月残されていますので、新たに審査をする人からは「前回他社で審査に落とされたのだな」ということが分かります。
たとえクレジット情報がきれいであっても「現在の信用情報はきれいだけれど、前回のローン審査のときには落とされるような何かがあったのだろうな」というように見られてしまうと考えておいた方がいいものですので、申込情報に情報が残っている6カ月間は別名「申し込みブラック」とも呼ばれています。
申し込みブラックでローン審査に落とされてしまうと、またそこから6カ月間は申し込みブラックの状態になってしまいますので、申込情報が消えるまでは厳しい状況と理解していただいた方がよいのが現実です。
6ヶ月経って、申込情報が消えてから住宅ローンの審査をすれば信用情報が足を引っ張ることは無くなるのですが、家族全員が住みたいと思う家は、どこでもいい、何でもいいというものではございません。
6ヶ月待ってもらえるのであればそれに越したことはないのですが、このような失敗を皆様にしてほしくないと思うので、これまでも住宅ローン審査を受ける前に、念のために一度信用情報を開示することをお薦めする情報を発信してきたのですが、まだまだ周知できていないのが現状でございます。
これにめげずに、これからも情報発信をしていこうと考えていますのでよろしくお願いいたします。
▼まとめ
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借金の時効援用に専門特化した事務所ならではの強みがございます!
長年放置されてきた借金問題もいつかは解決をさせないといけないときが来ます。
解決の方法は、払うのか、時効援用をするのか、自己破産など法的整理をするのか?
5年以上放置された借金をそれ以上放置するのはリスクばかりです。
借金の時効援用専門の泉南行政書士事務所では、相談は無料、追加費用は無しの安心価格、時効援用1案件26,400円(税込)で解決します。
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